偉人 小松政夫 名言集|心の常備薬

小松政夫
1942年1月10日 –
日本のコメディアン、タレント、俳優、声優
本名:松崎雅臣。
愛称:親分さん、小松の親分さん
福岡県博多区出身。
福岡県立福岡高等学校定時制課程普通科。
師匠:植木等。
自動車ディーラーのセールスマンを経て、4年間植木等の運転手兼付き人として過ごした後「シャボン玉ホリデー」でデビュー。
1960年代 クレージーキャッツとの共演など、テレビ歌謡バラエティ全盛時で活躍。
1970年代 軽演劇出身の伊東四朗との掛け合いによるコント系バラエティを中心とした笑い、バラエティー番組「みごろ!たべごろ!笑いごろ!!」 での「しらけどり音頭」や、故・淀川長治(映画評論家)のモノマネで一世を風靡する。
彼の持ちネタとして「小松の親分さん」などがある。
1980年代 タモリや団しん也、イッセー尾形など、ピン芸人達との交流でつちかったサブカルチャーの要素が入った、一風洒落た感じの笑いでお茶の間を賑わせた。
1990年代以降は、数多くのドラマや映画に出演し俳優としての才能も発揮。
2011年6月20日 社団法人 日本喜劇人協会10代目会長に選出される。
72歳になった2014年、芸能生活50周年を迎え、「小松政夫一座」を旗揚げ。
日本を代表する喜劇人として舞台、テレビ、ドラマ、映画に出演し活躍を続けている。
デビュー作日本テレビ『シャボン玉ホリディー』
代表作品NHK『連続テレビ小説 走らんか』 / TBS『江戸を斬る』 / 日本テレビ『ハケンの品格』

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No.001


40数年仕えることができたことは一生の誇り。
植木等は、日本の宝です。
この誇りを一生大事にして生きていきます。

 

No.002


コミックソングならまだしもね。
でも「電線音頭」や「しらけ鳥音頭」の狂気はもうないですから(笑)。
山藤章二さんに“狂気を秘めた普通人”なんて書かれたことがありましたけれども。
これは僕としてはとても気に入ってる言葉なんですよ。
普段は平静を装っているんだけど、何かあると狂気じみたことをやるという。
ところが今度のは狂気じみてないですよね。
こういう切々たる想いの歌というのはね、自分の歌では初めてかもしれない。
滅多にいかないですけれど、たまにカラオケに行くと知らないうちに「しらけ鳥音頭」とか「小松の親分さん」を入れられていて、そうなるとやはり歌っちゃうわけですが、そうじゃなくて自分から歌うとしたら、例えば河島英五さんの「野風僧」なんかが一番好きなんです。
詞も曲もいいんですよ。それを自分なりにアレンジして歌う。
河島さんには人に聴かせる河島節ってのがちゃんとあるでしょう。
ところが私のヤツには、小松節なんてものはありもしない。
例えば前川清さんなら「女ご?ころのぉ?♪(物真似入る)」なんてすごい個性でしょ。
そういうのは無理だから、とにかくしんみり歌うしかないなと思いまして。
そうしたら皆が、十分小松節になってますよと言うので、そうなのかなと。
これはこれでいいのかと思いましたね。

 

No.003


新曲の作曲もしてくれた合田(道人)さんの提案で、親父(植木等)が50年前に園まりさんと一緒に歌ってた曲を吹き込むことになったんです。
これは安井かずみさんと宮川泰さんが作った曲でしょ。
素晴らしいですよね。
それで私は園まりさんには特別な想いがありまして。
昭和43年頃でしたかね、植木の付き人を務めた後にタレントとして渡辺プロと契約した時に、日劇の〈園まりショー〉で初めて共演したんです。
私よりも若いんですが、園まりさんの方が先輩だったから(本名の)薗部さんって呼んでて。
今回も久々に会って「薗部さーん!」って(笑)。
十何年ぶりでしたけど、綺麗だし若々しいし、変わってなかったなあ。
でも植木がこの歌を吹き込んだ時は一緒に歌ったんじゃないんですよ。
それぞれ忙しいから別々の録音だった。
その頃はちょうど付き人をやってる時だったから憶えてるんです。
だから節回しも諳んじてましたね。
今回は園まりさんとちゃんと一緒の録音でしたけど、彼女は「こんな綺麗ごとで歌ってたんだぁ。今はもっと男心が解かるから歌い方が違う」って言ってました。
実際、前よりも強い感じの女の人になりましたね。
それに対する私の掛け合いの部分も意識して自分なりにアレンジしたんです。

 

No.004


植木が「え?」と言うところを「上手だね!」と言ったりして。
「ワリーネ、ワリーネ」とか。
それとね、声が似てるんで笑っちゃったんですよ。
終わってから改めて聴いてみたら「これは植木等の声だなあ」って。
自分で言うのもなんですけれどね、あれ?  真似してるわけじゃないのに、自然とそういう味に染まっていたのかなあと思いましたね。
本人はいつも言ってました。
「俺の真似したってつまらない。お前の個性が大事なんだ。師匠に似てきましたね、なんて言われるのはあまりいい傾向じゃないぞ」って。
「物真似がうまいのは観察力が鋭いということだからとてもいい。だけど俺の真似をしてもしょうがないんだ」とね。
だから植木が座長で私も端役で出たりした時はほかの人の芝居をよく見て、あの人の芝居は好きだなと思ったら、その人は自分に合っているんだから真似をすればいいという考えです。
とにかくいろんなことを教わりましたよ。

 

No.005


TV局なんかでも会う人ごとに「こいつ面白いんだ」なんて言ってくれて、本当に短い間に、「シャボン玉ホリデー」のレギュラーにしてもらったり、映画でも役をいただいたり。
東宝の映画では忘れもしない「大冒険」という作品で、植木がバイクに乗ってジャンプするシーンがありまして。
そのシーンだけ代役を務めるアクション専門の人が現場を見て「自分には出来ません」って帰っちゃった。
あまりにも危険だっていうんで。
それで監督が困っていたから、私が「自分がやります!」って手を挙げちゃったんですね。
実際ケガしましたけどなんとか撮り終えたら、監督の古澤憲吾さんが「よくやった」と労ってくれて、以来いい役をくれるようになった。
それもこれもすべては親父のおかげですよ。
植木等という大スターに付いていたからこそ、いろんな人に名前を覚えてもらい、独立することが出来た。
ある日、いつものように植木を車に乗せて運転していたら、「お前はもうオレのところに来なくていい」って言われて。
一瞬クビなのかと思って呆然としていたら、「会社に言っておいたから。明日からは渡辺プロのタレントとして独り立ちして頑張れ」って。
もう泣きましたね。

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No.006


レコーディングで本番前に稽古してた時にボソッと、「親父さん、また逢いてぇなあ」なんていう台詞を呟きましたら、それ入れたいって言われて。
そうしたら最後もまた入れなきゃってことで、「もーぉ、たまんないっすよぉ」って言ったらそれもまたそのまま入っちゃったんですよね(笑)。
「アンタはエライ!」ってところはもう少し穏やかに言った方がいいんじゃないかと思ったんですけど、そこはやはり小松節でやらなきゃダメだという人が圧倒的に多くて、こういう形になったんですけどね。
これは完全にオリジナル。
しかし、もしも今親父が生きていて、私が喜劇人協会の会長をやってるのを見たらどう思いますかね。
ああいう組織立ったことは絶対に嫌いな人でしたからね。
私が事務所を辞める時に、「自分は何度も辞めようと思ったが出来なかった。お前は好きなようにやれ」っていうんで、ものすごく背中を押してもらった。
会社の上層部の人間を呼んで、「小松がウチを辞めても、意地悪するとかそういうことが耳に入ったら俺にも覚悟があるからな」と、そこまで言って出してくれたんですから。
「俺は最近仕事があまりなくて家でテレビばっかり見てるけど、そんな時にお前が活躍してるのを見ると誇らしいよ。よーし、俺ももう一発やらなくちゃと思うんだ」と言われた時にどーっと涙が出てきて、便所に駆けこんで号泣しました。
だから僕は植木の親父から二度も送りだしてもらう場面があったんです。
本当に幸せ者ですよ。

 

No.007


現場の様子は「電線音頭」の頃とはまるで変わりましたですね。
スタジオの設備にしても昔は無かったような機械がズラーッと並んでますよね。
うわーすごい、なんて。
どんなことが出来るんですかって訊いたら、一行ずつ歌って良かった部分だけを繋ぐって言うから、そういうのは僕ダメなんです、やめてくださいって言って。ここのところはどうしてもダメだから差し替えるっていうのならいいですが、いいところだけを繋ぐというやり方は、私が今度歌う時に困るので、張り合わせは勘弁してください、ってことを言いました。
「しらけ鳥音頭」なんかは本当にそのまんまでしたよ。

 

No.008


あの曲(しらけ鳥音頭)では〈ヒット賞〉というのをいただいたんです。
歌手の方々に混じりましてね。
そうしたら番組で一緒だったキャンディーズがお祝いしてくれて、いただいたプロンズ像を持って一緒に撮った写真がどこかにあるはずなんですが。
しばらくは洒落でそのブロンズ像を背中に背負ってコントをやってた憶えがありますよ。
「いいかげんにそれ外しなさい」とか言われて(笑)。
まあ今回の曲はあの頃のものとは質が違うかもしれませんが、古いやつだとお思いでしょうが、古いやつほど新しいものを欲しがるものでございます(物真似入る)、なんていう時代が来ちゃったのかなあという気がしないでもないですけどね。
そういった意味でも今は胸に沁みるような歌が少ないように思いますね。
最近はやはり高齢者が集まるような会に呼んでいただく機会も多くなりまして、実際そういうところからお声がかかるのは嬉しいんですよ。
自分のことを知ってくれている方々ですし。
そうした場で今度の歌を聴いてもらえたらいいですけどね。

 

No.009


そう、本当にあった話で。
昔、飲み屋さんで会ったヤクザの親分が、奥さんがファンだからとにかく家に来てくれって言うので連れて行かれちゃって。
「おい、小松ちゃん来てくれたぞ!」なんて、その親分の仕草とか言葉がすごく特徴的で忘れられませんでね。
なんとなく真似しているうちに持ちネタになっちゃった。
私の流行り言葉ってのはだいたい実在する人がいて、その人たちが言ってることを横から聞いて盗んだり、ちょっとデフォルメしたものが多いんですね。
例えば、「どうして! どうしてなの! おせーて!」というのは、セールスマン時代の私の上司。
フレーズを繰り返すパターンが多いですよ。
「もーイヤ、もーイヤこんな生活!」「どーして! どーしてなの!」なんていうね。
皆さんが思う小松といえばやっぱりこの辺なんでしょうが、今回はちょっと真面目にやってます。
CD聴いてくださいね、サヨナラ、サヨナラ(淀川長治の物真似入る)。

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